脳卒中>日常生活に深刻な影響を及ぼす失行・失認という高次脳機能障害
失行とは運動障害などの神経症状がないにもかかわらす、様々な行動できない高次脳機能障害です。
自分が今何をすべきか、十分分かっていてもそれを行うことができません。
色んなタイプがありますが、発症率が高く日常生活に困難を招くものは以下です。
■運動失行
それまではできていた衣服のボタンかけや財布の開閉などができなくなります。
ボクシングのパンチドランクといわれる後遺症によく似ています。
また歯ブラシに歯磨き粉をつけて歯を磨くとか、急須にお茶を入れて湯のみに入れて飲む
といった複数の道具を使った行為ができなくなります。
■着衣失効
衣服をうまく着られない、前後表裏を間違って着るなどの衣服の着脱に障害が生じます。
失認とは感覚障害がないにも関わらず、対象物が何であるか認識できない状態のことを言います。
視覚空間失認、身体失認、視覚空間失認、聴覚失認などがありますが、影響が多いのは以下のタイプです。
○半側空間無視
病巣の反対側の空間が認識できない状態になります。右脳に障害があると左半分の空間が認識できなくなってしまいます。
歩行中に壁や人にぶつかったり、左の靴を履き忘れたりします。
○聴覚失認
犬猫の鳴き声、サイレンの音など以前聞き慣れていた音が何の音か分からなくなります。
○物体失認
慣れ親しんだものを見ても何だか分からない状態になります。
○地誌的障害
家の中、または街中でどっちに行けばよいのか分からなくなります。トイレ、自分の部屋、玄関などまで忘れてしまうこともあります。
その頭痛・肩こり大丈夫!?うつ病国内患者数100万人!新型うつ病の特徴を知って、その不調・落ち込みを解決する方法!
うつ病などの心の病気は、誰でもかかる可能性のある身近な心の病気です。
|